JA庄内みどりは7月17日、酒田市の飯森山多目的グラウンドで「第19回年金受給者友の会ゲートボール大会」を開催しました。今年は22チーム、約120人が参加し、時折雨が降る悪天候の中、支店ごとの各チームが優勝を目指して熱戦を繰り広げました。
このゲートボール大会は、同会会員の健康増進と会員同士の親睦を図るために開催しているものです。競技はリーグ戦形式で行われ、選手は試合中にチームの仲間に声援を送ったり、アドバイスをしたりしながら、はつらつとしたプレーを見せていました。
試合結果は以下の通りです。
優勝=平田中央Cチーム、準優勝=中平田チーム、第3位=西遊佐Bチーム。
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地元の農家が栽培したミニトマトを食べてもらおうと、新堀地区農業振興協議会は7月2日、酒田市木川の同市立新堀小学校(井上信也校長、児童111人)に学校給食用のミニトマト約400個を提供しました。
完熟ミニトマトが1人に2〜3個ずつ配られると、児童らは「いただきます!」の掛け声と同時にパクリ。お昼の校内放送では、担当の児童が「収穫したてのミニトマトは栄養豊富。みんながますます元気になるように、という農家さんの願いが込められています。残さずおいしくいただきましょう」と紹介した。児童らは満足そうな顔で「甘くておいしい」と話し、同校の井上校長は「地元の農産物をいただくことは、児童の地域を愛する心を一段と育む」と感謝を述べていました。
同協議会は地域の農家が栽培した野菜や米を学校給食に提供し、児童に地産地消や食の大切さを呼び掛ける活動を行っています。秋には地元で収穫した新米も提供する予定です。
国際弁護士として幅広い分野で活躍する丸山和也氏が6月29日、酒田市の東北公益文科大学で講演会を行い、当JA役職員や女性部、青年部、市民など約300人が来場しました。当JAや同市で構成する丸山和也氏講演会実行委員会が主催。丸山氏は同日にJA職員を含む一般ランナーとともにマラニック(※)で汗を流し、翌30日には日本海で遊泳も楽しみました。
丸山氏は「生きる 1パーセントの挑戦」と題して講演。両親の長生きの秘けつや趣味のランニングについて「日々目標に向けて生きていること自体が一つの挑戦。そこまでの過程やつらさを乗り越えるから次が見えてくる」と述べ、弁護士としてのタレント活動については「人と接する機会が増えて人生の幅が広がった。自分が意図しない境遇になろうとも、1パーセントでも可能性があるならば挑戦するべき」と笑顔で話しました。来場者からは「弁護士になって良かったことは」などの質問が出るなど、丸山氏の軽快な話しぶりに会場からは笑い声が溢れていました。
今回の講演会は、丸山氏が当JA職員で全日本ロングトライアスロン強化指定選手の小林恵さんと知人だったことがきっかけで実現。丸山氏の趣味がランニングや水泳だったことで、参加者と交流を深めてもらおうとマラニックと遊泳も企画しました。
※マラニック…マラソンとピクニックを結びつけた走り方で、長い道のりをゆっくり走ったり歩いたりするものです。
JA庄内みどり農政対策推進協議会は6月25日、酒田市の当JA本所で平成24年度の総会を開催し、参議院議員の舟山やすえ氏がTPP(環太平洋連携協定)の学習講演会を行いました。同JA役職員や同協議会の代議員など250人以上が出席しました。
学習会で舟山議員は、4月下旬にアメリカを訪問した「米国におけるTPPに関する実情調査団」について、米国におけるTPPの関心度や世論、日本の交渉参加に対する米国国民の捉え方などの実態を説明。米国では日本が関税撤廃について例外を要求していることすら知らず、議会や関係する業界団体、国民のほとんどが日本は関税自由化を決断したと認識していると報告しました。舟山議員は「TPPは日本の主権を脅かすもの。安倍首相は『聖域なき関税撤廃が前提でないことが明らかになった』と述べたが、例外が認められる余地は極めてわずかで国内の重要5品目を守れる保障はない」と強く主張。「日本が交渉に参加する前に、TPPの危険性や問題意識をより多くの国民で共有し、世論の力で断固反対の姿勢を貫き通す必要がある。次世代に農業と農村社会を受け継ぐため、現場や地域から訴え続けて大きな運動を起こしていこう」と力強く述べました。
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国際弁護士や参議院議員として幅広い分野で活躍する丸山和也氏の講演会を酒田市で開催します。この機会にぜひ足をお運びください!
【日程】6月29日(土)マラニック・講演会「生きる1パーセントの挑戦」
6月30日(日)遊泳(小雨決行)
【時間】
◎マラニック 午前6時30分 山形県立農業大学校出発
丸山和也氏・一般参加者合流 午後3時(予定)
JA庄内みどり新堀支店からゴール(東北公益文科大学)までの約7km
◎講演会 午後5時30分 開場
午後6時30分 開演
東北公益文科大学 大ホール
※入場は無料、整理券が必要です。(先着500名)
※整理券配布先→ JA庄内みどり各支店・東北公益文科大学総務課・酒田市総合文化センター
◎遊 泳 午前7時から酒田市十里塚
【お問い合わせ】 丸山和也氏講演会実行委員会(JA庄内みどり総合企画部企画経理課内)
☎26−5515
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当JA松山果樹振興部会おばこ梅専門部は6月5日、酒田市松山地区の園地5カ所で「おばこ梅」の圃場巡回を行いました。生産者や取引先の担当者ら約20人が参加し、生育状況や今後の管理方法を確認しました。
今年は冬場の大雪と春先の低温の影響から開花が1週間ほど遅れ、結実状況も園地でバラつきが見られるなど厳しい受粉環境となりました。これを受け、巡回では着果量や木の状態などを重点的に確認。同行した酒田農業技術普及課の荒澤直樹氏は「今後は気温が平年並みか平年より高くなるとの予報から、定期的なかん水と病害虫の防除を徹底して肥大の促進を。枝が混み合っている部分は間伐して太陽の光を当てるように」と呼び掛けました。
同地区特産のおばこ梅は加工に優れた中粒種で、香りの良さやなめらかな果実肌が特長。契約栽培を結ぶ地元の酒造会社やJA山形農工連などに出荷され、梅酒や梅酢、梅ジュースなどの原料に使われるほか、市場にも出荷されます。今年度は同専門部の21人が3・7haで栽培し、出荷は7月上旬から始まる予定です。
当JAを含む庄内地域の5JAと、JA共済連山形は6月1日、酒田市の庄内空港緩衝緑地で「JA共済アンパンマン交通安全キャラバン」を開催しました。親子連れなど約2000人が来場し、アンパンマンやその仲間たちと楽しく交通ルールを学びました。
イベントは、JA共済の地域貢献活動の一環。親子で正しく交通安全の知識やルールを身につけ、事故の未然防止に役立ててもらうのが目的です。
アンパンマンやバイキンマンなどのキャラクターが寸劇を交えながら「信号が青になったら右、左、もう一度右を見て道路を渡ろう」と呼び掛けると、子どもたちは元気に「はーい!」と返事。アンパンマンたちと一緒に「サンサンたいそう」を踊ったり、大きなアンパンマンボール運びをしたりするなど、子どもたちは終始笑顔でした。終演後にはキャラクターとの握手会もあり、子どもたちは大喜びでイベントを楽しんでいました。
当JAと県立酒田光陵高等学校(中山英行校長)、JA共済連山形は5月30日、酒田市北千日堂前の同校で「スタントマンによる自転車交通安全教室」を開催しました。交通事故の再現や警察関係者の交通安全講話を通して、生徒ら約1250人が事故の恐ろしさと交通ルール順守の大切さを学びました。
交通安全教室は通学や日常生活で自転車の利用が多い中学・高校生を対象に、JA共済連山形が平成23年度から実施しており、当JAでは初めての開催になりました。交通安全講話では、酒田警察署交通安全課の高橋慎係長が自転車の交通ルールについて説明。「皆さんの命は一つだけ。左側通行など基本的なルールを守り、事故に遭わない、起こさない心掛けをして」と呼び掛けました。
交通安全スタントは、プロのスタント集団「スーパードライバーズ」のスタントマン5人が実際に起こった交通事故を再現しました。目の前で恐怖を実感させて危険行為を未然に防ぐ「スケアード・ストレイト教育技法」を取り入れ、見通しの悪い道路での事故、自転車の傘差し運転による接触事故、車の死角による事故などを実演。違反自転車の事例紹介では、クイズ形式にして生徒にルール違反の箇所を指摘してもらい、自転車の正しい乗り方や歩道走行時の注意点を再確認してもらいました。同校の生徒は「自転車の乗り方を見つめ直す良い機会になった。一人一人が事故に遭わないよう気をつけ、命を大事にしていきたい」と話していました。
酒田市立新堀小学校(井上信也校長)は21日、5、6年生約50人が学校田で田植えを行いました。社会科の授業で米作りを勉強する同校の5年生は、毎年地域の高齢者と一緒に栽培した米の稲わらで相撲場の土俵やしめ縄を作るなど、交流を通して地域の稲作文化を学んでいます。
田植えは同地区の老人クラブやコミュニティ振興会、当JA青年部新堀支部の部員らが指導。児童は田んぼに入ると「ぬるぬるする」「冷たくて気持ち良い」と歓声を上げながら「はえぬき」の苗を手植えし、苗がなくなると大きな声で「苗ください!」と頼んでいました。児童は「泥だらけになれて面白かった。秋の稲刈りが楽しみ」と目を輝かせ、同校の井上校長は「1粒でも多く米が取れるよう、何ひとつ無駄にしない新堀地区の米作りを学んでほしい」と話していました。
写真=苗を受け取ろうとする児童(5月21日、酒田市木川の新堀小学校で)
当JAは5月14日、今秋の稼働開始を予定している農業倉庫の起工式を酒田市山田の建設予定地で行い、JAの役職員や行政、建設会社関係者など約40人が出席しました。
起工式では神事をとり行い、あいさつで当JAの阿部茂昭代表理事組合長が「農業倉庫を新設するにあたり、行政や工事関係者の適切な指導に感謝している。新しい農業倉庫には組合員の農業所得向上が期待されているため、JAとしても収益性を上げるよう働きかけていく」と話し、出席者全員で工事の安全を祈願しました。
農業倉庫の建設は、生産調整による水田フル活用農業の推進で新規需要米や加工用米などの取り組みが拡大することを見込み、用途別の区分保管管理を徹底して生産・保管管理体制の確立を図っていくことが目的です。
建築面積は約1800?で、主に新規需要米と加工用米を保管し、収容規模は2400t(約4万俵)を見込んでいます。完成、稼働開始は今年10月を予定しています。
当JA管内の各地区では、4月下旬にかけて営農指導員が育苗巡回指導を行いました。4月23日には東平田地区の育苗ハウス9棟を巡回し、約10人の生産者が参加しました。
巡回では、苗の出芽具合や葉令、ハウス内の温度管理、根はりの状態などを確認。生産者は追肥の時期や肥料の種類、生育状況などについても熱心に質問していました。営農指導員は「生育状況は順調。今後は例年よりも気温が低くなるとの予報から、温度管理を徹底するとともに、保温用マルチのかけ過ぎによる苗の徒長にも注意して、太くて硬い『ずんぐり苗』を目指そう」とアドバイスしました。その後は耕起や代掻き作業についても説明しました。
JA庄内みどりが「ファン倶楽部」をはじめます。
詳細は→こちらから
当JAでは4月1日、「梅ジュース」を発売します。管内の松山地区特産の「おばこ梅」を使ったジュースで、コクのある酸味とすっきりとした後味が魅力です。
香りの良さで知られるおばこ梅の果汁を使用。また、同じくおばこ梅が原料で、すでに人気商品となっている「梅酢」も加えているため、酸味にコクが出ました。人工甘味料を使用していない点もこだわり。水は鳥海山のふもと、酒田市升田地区で採水されるミネラル豊富な伏流水を使いました。
ジュースはそのまま飲めるストレートタイプで、1本(280ml入り)200円で販売予定。JA管内の直売所「みどりの里山居館」「道の駅鳥海ふらっと」「めんたま畑」「アイアイひらた」「眺海の森さんさん」と、酒田市の観光物産館「酒田夢の倶楽」、鶴岡市の「庄内観光物産館ふるさと本舗」などで取り扱います。お問い合わせはみどり販売課0234−26−5535まで。
平成25年3月
お客さま各位
庄内みどり農業協同組合
中小企業金融円滑化法の期限到来後の対応方針について
今般,中小企業金融円滑化法の期限到来後もお客さまに安心してお取引を継続していただけるよう,下記ホームページにJAバンクにおける対応方針を公表いたしました。
当組合としても,本方針に基づき,適切に対応してまいりますので,引き続き当組合をご利用いただきますようお願い申し上げます。
JAバンクにおける中小企業金融円滑化法の期限到来後の対応について
http://www.jabank.org/osirase/130308a.html
以 上
当JAえだまめ部会は2月21日、本所で栽培講習・販売報告会と通常総会を開催しました。生産者約20人が参加。栽培講習会では25年度から新たに導入される早生品種「おつな姫」について、種苗メーカー担当者が品種特性や播種・育苗の注意点、管理のポイントを詳しく説明しました。
管内では早生・中生品種の栽培が主流ですが、特に早生品種は初期生育確保の難しさから収量不足が課題とされてきました。「おつな姫」は食味の良さはもちろん、関係機関の試験では収量面でも評価を得ています。加えて、従来使用してきた「早生甘露」の種子供給が減少している点も考慮し「おつな姫」を推奨品種として採用、25年度は9人が約60aで栽培する予定です。JAでは栽培講習会の開催も検討し生産者を支援していく方針です。
24年度の販売についてはJA全農山形の担当者が「出荷数量は前年を大幅に上回ったが、全国的に豊作だったため販売が伸び悩んだ」と報告。JAの販売担当者は「収穫適期が短く鮮度も重要視される品目だが、契約販売の提案もあるので、計画的な作付けで安定供給を心掛けてほしい」と、品種の検討も含めて安定出荷を呼び掛けました。
通常総会では事業報告と収支決算・予算案などの承認と役員改選を行い、部会長には吉宮昭さん(蕨岡)を選任しました。
写真=生産者からは質問が相次ぎました
キャンペーン「春のあったかちょきん2013」実施中です。
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当JAは1月17日、酒田市の本所で水稲直播栽培研修会を開催しました。JA管内では、育苗作業がいらず労力軽減の図れる直播栽培が年々拡大しており、栽培者や今後の導入を考える生産者に情報提供をしようと企画されました。
研修会には約60人が参加。乾田V溝直播と鉄コーティング種子の直播専用機を利用した湛水直播、無人ヘリを利用した湛水直播の3方式が紹介されました。
同JA管内の24年度の直播栽培面積は約542haで、そのうち乾田V溝直播が約50%、鉄コーティング種子を用いた直播が約37%、カルパーコーティング種子の直播が約13%でした。中でも鉄コーティング種子での直播(点播)は、23年度に比べ102haも増加しました。JAの営農企画課では?従来の移植栽培と比べても、栽培管理方法や収量がそれほど変わらない、?近年は大雪が影響し、融雪遅延により播種時期の4月に圃場(ほじょう)が乾かないことが多いため、湛水で播種できることが生産者に受け入れられている、と分析しています。
写真=鉄コーティング種子直播のメリットを説明
当JA広報誌「みどり」の読者モニターを、下記の要領で募集します。
■内容 広報誌・ホームページへのアンケート回答および意見文の作成(年4回)。任期は1カ年、薄謝(特産品等)を進呈します。
■応募資格 20歳以上の方で、組合員資格の有無は問いません。
■応募方法 以下の?〜?までを郵便はがきかEメール、またはホームページのお問い合わせフォームにご記入の上、応募してください。
?住所、?氏名、?年齢、?職業、?連絡先、?応募動機
※個人情報は当JAで適切に取り扱い、目的以外には使用いたしません。
※応募多数の場合は選考の上、決定します。
■あて先 〒998−8510 JA庄内みどり広報読者モニター係 行き
Eメール:kouhou@www.midorinet.or.jp
■応募期間 25年2月末まで
■お問い合わせ JA庄内みどり企画経理課 ☎0234−26−5515
当JAが国の「耕作放棄地再生利用緊急対策事業」を活用し、酒田市浜中地区に啓翁桜の栽培実証圃(ほ)を設置しました。来春に苗木を定植し、3年後からの出荷を計画しています。啓翁桜の振興を図り、地区で増えている耕作放棄地への対策として栽培技術の確立を目指すものです。
実証圃は30a。苗木は約400本を用意し、栽培は地区の生産者グループに委託します。同事業の支援を受け、12月上旬に農地を整備したほか、来年2月には潅水パイプの設置を予定。販売先は国内市場のほか、JAが昨年から取り組んでいるロシアへの輸出も検討しています。
耕作放棄地対策として啓翁桜を選定したのは、?啓翁桜の出荷が地区の特産であるメロン、ストック、干し大根の繁忙時期と重ならない、?枝の出荷には3年を要しローテーションでの栽培となることから、ある程度の面積規模が必要、?山形県の出荷量が日本一で産地ブランドが確立している、?砂丘地での栽培実績がないため、管理技術と品質の確立を目指す、などの理由からです。
写真=啓翁桜の苗木を仮植
平成23年(2011年)12月2日に公布された「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」に基づき,平成25年(2013年)1月1日より「復興特別所得税」が課税されることになります。
所得税全体を対象とし,「平成25年(2013年)1月1日から平成49年(2037年)12月31日までの25年間にわたり,所得税額に対して2.1%を課す」というものです。
利子所得である貯金利息および国債利子の所得税額に対しても,下記のとおり平成25年(2013年)1月1日以降は復興特別所得税が適用されます。
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詳しくはこちらをご参考ください。
当JAが「畜産規模拡大支援事業」を始めました。JAが空畜舎を固定資産取得して改築を行った後、規模拡大や新規就農を希望する農家に、改築費用を含めてリース(賃貸)するというものです。さらに、出荷が始まり収入が発生するまでの間、JAがリース料を支援します。空畜舎を活用することで、意欲ある畜産農家の設備投資負担の軽減を図る狙いがあります。
蕨岡地区の松本猛さんは同事業を利用する畜産農家。和牛繁殖経営で今年10月に新規就農しました。リースを受けた牛舎で、新たに和牛繁殖20頭を増頭し、30頭規模で経営を行っていく計画です。同事業の存在も就農の後押しになったそうで「若い人の就農につながるよう自分が手本になりたい。まずは経営を安定させることが目標」と意気込んでいました。
写真=父親から飼養技術を学ぶ松本さん(左)
樹上で脱渋することで従来の庄内柿との差別化を図っている「柿しぐれ」の出荷が始まりました。安定した取引先があり、1個あたりの単価は通常の庄内柿の約2倍。生産者が栽培する柿の中でも特に高品質なものを厳選し、一つ一つ袋がけするという手間を掛けているため、付加価値を生んでいます。今年は残暑の影響から例年より着色が遅れたものの、品質は良好で、今シーズンは約6トンの出荷を見込んでいます。
柿しぐれは、柿がまだ青いうちに固形アルコール入りのポリ袋をかぶせ、樹上で脱渋します。これにより果肉に「ゴマ」と呼ばれる黒い斑点が入り、リンゴや和梨に似た食感が得られます。また、従来の柿に比べ日持ちが長くなるのも特長です。
販売を行うJA全農山形では個包装での販路拡大を図っています。それぞれの袋にはエージレス(脱酸素剤)を入れるため長期保存(来年2月ごろまで)が可能になり、販売側にとってもメリットがあります。また個包装の場合、生産者はコンテナによるバラ出荷を行っているため、労力や資材費の節約にもつながっています。
正月用餅の需要期となり、遊佐町にある当JAの遊佐餅加工所では製造・出荷作業が本格化してきました。原料は低農薬栽培された庄内産「でわのもち」のみで、添加物や漂白剤は一切使用していません。歯ごたえとコシのある良質のもちは、町内の直売所や地元スーパー、東京都内の加工業者にも販売されていて、根強く支持されています。
製造されている商品は「丸もち」「チビちゃん丸もち」「切りもち」の3種。中でも人気なのが、五百円硬貨ほどの大きさの「チビちゃん丸もち」で、冬場はもちろん年間を通じて需要があります。JA遊佐生活の堀義昭係長は「このサイズの餅は他では見かけない。鍋に入れてもすぐに食べられる点や用途の広さが受け入れられている」と話します。例えば、ゆで小豆と一緒にレンジにかけてお汁粉にしたり、カップラーメンに入れるのもお勧めの食べ方だそうです。1袋(200g入り)で300円程度と値段も手ごろで、おみやげとしても人気です。
当JA長ネギ専門部は10月16日、酒田市のJA北部選果場で夏どり長ネギの品種検討会を行いました。生産者約30人が参加。山形県や庄内地区のJAなどが協力して行った品種比較栽培の結果が報告され、今後の品種選定に役立てていく計画です。
試験は8月に収穫できる5品種で実施。同専門部の生産者が栽培し、酒田農業技術普及課などが発芽率や成苗率、収量、軟白部分の長さ、日持ち、出荷階級の割合などを比較調査しました。試験の結果、普及課では「葉鞘の伸びや太りが良い」との理由から3品種を推奨した上で、「適期収穫を心掛け、土寄せのタイミングに注意を」と呼び掛けました。
近年の温暖化の影響から、夏に収穫する夏どり長ネギは軟腐病などの病害に悩まされ、JA管内では生産量が減少しています。また、品種選定や管理も個々に行っているのが現状です。今回の比較試験は、病害に強く夏どりに適した品種を選定するとともに、品種をある程度絞ることで栽培に指針を設け、異常気象下でも安定した生産と統一された規格での出荷を目指すことが目的です。JAの担当者は「夏どり長ネギは需要もあるため産地として再構築を図りたい」と話しています。
写真1=品種比較試験での生育調査(6月4日、酒田市で)
新米のおいしさを味わってもらおうと、新堀地区農業振興協議会が10月18日、酒田市立新堀小学校(井上信也校長、児童126人)に「つや姫」を提供し給食に登場しました。
提供した新米約20?は、JA女性部新堀支部が炊いておにぎりに。児童は「おいしい」「いつものご飯と違う」と笑顔で頬張っていました。給食時の放送にも「つや姫」が紹介され、協議会の後藤伸一会長も「色つやと食味の良いお米。かむほどにおいしさが増すので、よくかんで食べてほしい」などと呼び掛けました。
同校の井上校長も「旬のもののおいしさを知ることはふるさとを知ること。栄養はもちろん、味覚を育てる上でもこのような地産地消の活動は大切」と話していました。
同協議会は小学校と連携しながら米や野菜など地元の農産物を提供し、地産地消の大切さを子どもたちに伝えています。
特産の庄内柿の収穫を控え、当JA庄内柿部会は10月12日、酒田市の松山集荷場で目ぞろえ会を開催しました。生産者約70人が参加し、選果基準や収穫適期の色づきなどを確認して収穫に備えました。今年は少雨や残暑の影響から昨年に比べ肥大や着色が5日〜1週間程度遅れましたが、生産者が摘果等の管理をこまめに行ってきたため品質は高く豊作の見込みで、脱渋作業を経て、早ければ23日ごろから出荷がスタートします。
目ぞろえ会では、生産者がカラーチャートを使って収穫時の色づきを確認したり、選別基準や荷受け時の注意事項についてJA担当者から説明を受けました。今年も北海道市場を中心に約500トンの出荷を計画しています。また、同JAが部会と協力して規格外品の販売にも積極的に取り組んでいて、市場との値決め販売のほか、飲料や干し柿など加工向けにも販路があり、生産者の所得安定を図っています。
庄内柿は四角く平らな形と上品な甘さ、種のない食べやすさが特長。主力品種の「平核無(ひらたねなし)柿」は栽培が始まってから100年以上の歴史があります。庄内地方は柿の生産地としては北限で、出荷時期の10月〜12月、首都圏にはすでに他産地の柿が出回っているため、主に北海道の市場に出荷されています。長年にわたり、生産者と市場が互いに園地巡回や販売会議等に参加して信頼を築いてきたため評価は高く、ブランドとして定着しています。
写真=収穫時の色づきを確認する生産者
当JA管内のストック生産者の間で「チェーンポット」を使った育苗・定植に注目が集まっています。土畑栽培に不可欠だった定植の手間が大幅に省けるためです。昨年の試験栽培を経て、今年は3グループが取り組みます。
チェーンポットとは紙製の小さな鉢を数珠つなぎ(チェーン)状に連結させたもの。ポットの中に播種して育苗し、専用の簡易移植機を使って連結させたままハウスに植えていきます。従来の手作業による定植に比べ、作業時間や労力は半分以下になるそうです。
生育状態が良く均一な苗に仕上がることも特長です。育苗箱から苗を一つ一つ手で取り出して定植する従来の方法では、どうしても根が切れてしまい活着がスムーズに進まない苗が出ていましたが、チェーンポットでは育苗した苗をそのまま植えられるため、このような根傷みがなく、活着が良好になります。このため成長が早く、「播種日の限界を2〜3日伸ばせる」と、昨年の試験栽培に協力した生産者は話しています。
一方、JAでは生産者に対して補助事業等を活用しての簡易移植機の導入を促し、今年チェーンポット栽培に取り組む3グループには、すでに1台ずつ導入されています。8月には管内で合わせて3回の移植機実演会が開催され、3グループはもちろん、関心のある生産者も多数参加しました。移植機メーカーの担当者が、使い方や注意点、チェーンポットでの育苗のコツなどを説明したほか、生産者も実際に移植機を使い、植え付けの深さなどを見極めながらハウスに定植しました。
品質の良さから市場からの高い評価が定着している当JA管内のストック。定植の手間が大幅に省けるチェーンポットの登場で、面積拡大への期待が高まっています。
当JA園芸課が7月から携帯電話やパソコン向けにメールマガジン配信を始めました。従来のFAXによる一斉同報より迅速でタイムリーな情報発信ができ、生産者からも好評です。
ほぼ毎日の配信を続け、現在、会員は約60人。内容は市場での販売状況や指導員からの栽培情報・品目紹介、肥料・農薬・資材情報などです。JA組合員であれば無料で登録でき、メールへの返信、お問い合わせにも対応しています。
koki-s@star7.jpへ空メールを送ると登録手続きができます。