当JAでは2月2日〜13日、本所・支店など9カ所で24年産「つや姫」認定生産者を対象に栽培マニュアル研修会を開催しました。13日に行われたJA本所での研修会には約160人が参加し、庄内総合支庁酒田農業技術普及課の渡邊賢治氏を講師に、マニュアルの変更点と、23年産の反省を踏まえた技術対策について説明されました。
24年産のマニュアルでは生産者への種子配布量と基肥の標準施用量が変更されます。種子量は従来の10aあたり4,0?が、庄内地域に限り4,5?配分されることになります。また基準施用量では、慣行栽培における化学肥料の窒素成分量が10aあたり6,12?から7,12?に変更されます(特別栽培では3,56?)。種子配布量の変更は「つや姫」栽培当初よりいわれてきた「庄内特有の強風の影響で初期茎数の確保が難しい」との生産者の声に応えるもので、種子量の増加により栽植密度を高めて茎数を確保し、十分な穂数と収量の向上を目指します。
研修会では、24年産も特別栽培米として栽培することを確認し、昨年の栽培と天候を振り返りながら、穂肥の量と時期、栽培管理の注意点、雑草対策などが丁寧に説明されました。また、23年産「つや姫」では一部にタンパク含有率の高さを指摘されたものが見受けられたため、新たな対策として「タンパク含有率7,5%を超えたことのあるほ場・生産者は、有機質の入っていない化成窒素肥料のみの穂肥を使うこと」が示されました。
当JA管内における24年産の「つや姫」認定生産者は645人、作付面積では680haになり、昨年比で生産者は267人増え、作付面積はほぼ倍増となります。また、3月6日には山形市で「つや姫」生産認定証交付式・種子受渡式が開催される予定です。
写真=説明に耳を傾ける認定生産者(2月13日、酒田市のJA本所で)
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