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最新情報 : 小菊に電照栽培を導入 農事組合法人一心きらきらファーム 需要最盛期の安定出荷・高値狙う
酒田市の農事組合法人「一心きらきらファーム」は今年、8月の盆用出荷小菊30aに電照栽培を導入しました。電照栽培は専用の照明を当てることで花芽分化を抑制し、人工的に開花時期を調整する方法。計画的な栽培・出荷が可能なことから8月上旬の需要最盛期の出荷率を高め、安定出荷と高値取引を狙います。
同法人は行政の補助事業を活用し、4月中旬に設備を取り付けました。30aのほ場で150個の電球を使用し、1カ月あたりの電気代金は1万3千円前後。電照処理は、毎日午後10時から深夜2時までの4時間自動点灯し、6月中旬まで続きます。処理終了後は45日から50日前後で開花する見込みです。
電照栽培の導入は、山形県酒田農業技術普及課からの提案がきっかけ。同普及課によると、平成26・27年度は天候による小菊の出荷前進傾向が全国的に見られ、需要の最盛期前に出荷が終わる産地が多かったという。「厳しい状況が続き、経営の安定を図るため提案した。県内で露地栽培の小菊に電照栽培を導入するのは珍しく、成功させて先駆けとなってほしい」と担当者は期待しています。導入するにあたり、庄内総合支庁農業技術普及課産地研究室で実施していた電照栽培の試験結果を参考にしました。
現在の生育はおおむね順調。同法人の伊藤正明代表理事は「まずは小菊で成功させるのが先決。いずれは他品目の花きでの活用も視野にいれている」と意気込みを見せていました。
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