11月19日に開催した合併20周年記念式典には、当ＪＡ役職員のＯＢやＯＧ、各地区の総代、ＪＡ組織の代表者、関係機関からの来賓、職員など合わせて約３００人が出席しました。
　阿部茂昭組合長は式辞で「合併20周年という輝かしい節目の年を迎えることができ、組合員の皆さま、歴代役職員、行政など関係機関のご支援やご協力、ご指導に深く感謝の意を表したい。合併当初から今日まで、社会、農業情勢が目まぐるしく変転し、政治経済の激動や多くの困難と試練に直面しながらも、また、20年間で数多くの事業改革を行ってきたが、組合員の皆さまや先輩役職員、関係機関の努力や協力で今に至ったものと確信している。ＴＰＰ問題や水田農業政策の大転換、ＪＡ改革など、私たちＪＡグループに課せられた課題は多いが、この危機的な状況を打開し、生産者が安心して生産を図られるよう、今こそ「協同の精神」を発揮し、この難局を乗り越えていこう。この良き日を当ＪＡの新たな出発点として、今後の20年30年に向かってさらにまい進していく」と述べ、改めて組合員や関係者に感謝の意を表しました。
　
　　　　　

　さらに、初代組合長の故・澁谷穣治組合長ほか３人の歴代組合長に感謝状を贈呈して功績を称え、20年の歩みを振り返るスライド上映では、合併当初から施設のオープンや新規事業のスタート、これまで開催された多彩なイベントなどを写真で振り返り、出席者は当時を思い出す懐かしい写真の数々に笑みを浮かべていました。

　　　　

　　　　　

　記念式典の後には、落語家でタレントのヨネスケ氏による講演が行われました。ヨネスケ氏は「晩ごはんから見る日本の食文化と健康と」と題して講演。テレビ番組の名物コーナー「突撃！　隣の晩ごはん」の裏話をはじめ、全国各地で食べたおいしいものや日本の食卓の特徴などを説明したうえで、「『食』という字は人を良くすると書き、私たちは植物や動物、魚など生き物の命をいただくことで生きている。命に対する感謝の『いただきます』という言葉をしっかり言おう」と食事や食べ物の大切さを話し、「長命のあいうえお」を紹介しました。
　また、外国と日本の食文化の違いを比較し、日本人の調理方法や味覚の感じ方、器や盛り付けへのこだわりなどの素晴らしさを絶賛し、「食文化はもちろんのこと、他の文化もぜひ見直してほしい。この地域に代々伝わってきた独自の風習や行事といった伝統文化を次世代に伝えていくことも大切」と日本の食文化や伝統文化の継承も呼び掛けました。
ヨネスケ氏の軽快で冗談を交えたトークに、会場は終始笑いに包まれていました。講演終了後には、阿部組合長よりお礼の「つや姫」と花束が贈呈されました。