遊佐町で大豆作業グループを中心に取り組まれているナタネ栽培が4年目を迎え、7月上旬に収穫作業が行われました。ナタネ栽培は耕作放棄地を生かしたり、水稲やソバと組み合わせた2年3作の栽培体系や、搾油の過程で出るナタネ粕を再利用する循環型農業の実践など多くのメリットがあり、さらなる面積拡大が期待されています。
ナタネ栽培は産地提携している生活クラブ生協からの要望がきっかけ。遺伝子組み換えでない、安全・安心のナタネ油を生産しようと平成20年から始まりました。今年は生産者8人が約6haに作付け。生産者は耕起や草刈り等を行い、播種と収穫は同町の2つの大豆作業グループが請け負っています。耕作放棄地や転作田などに作付けし、稲(飼料用米)→ナタネ→ソバという2年3作の栽培体系を模索しています。
今年の収量は約9tの見込み。ナタネは同町で調製・選別した後、埼玉県内の製油メーカーで搾油され、同生協に出荷されています。搾油の過程で出るナタネ粕は、町で栽培されている「共同開発米」に施用する肥料の有機質の原料になり、循環型の農業が実践されています。
今後の課題の一つは栽培体系の確立。ナタネは9月に播種するため、現在の水稲の後作では作業に余裕がありません。JAの遊佐営農課では、8月に刈り取り可能なWCS(ホールクロップサイレージ、飼料用稲)や立毛間(りつもうかん)播種(収穫前の稲の条間にナタネを播種する)などを試験する一方、ソバ・ナタネ研究会(仮称)の立ち上げも計画し、生産者や作業グループがまとまって体系の確立を目指せるよう働き掛けています。また、面積拡大を促すには価格も課題。安定的な価格で所得向上が実現できれば、さらに生産者を増やすことも可能です。刈り取りを行った大豆作業グループの一つ、「いなほ会」の富樫信幸会長は「今年は適期で刈り取りでき、作柄も良好。2年3作によりほ場に作物を植える期間が長いため、雑草が少なくなることもメリット」と話していました。
写真=ナタネの収穫作業
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