庄内平野を潤す水源は、ブナ林で覆われた鳥海山、月山、羽黒山と、それに連なる出羽山地の山々です。
ブナを代表とする落葉広葉樹林は、堆積する落ち葉によって「緑のダム」と賞されるほど水を蓄え、雨水が一気に流れ出すことによる災害を未然に防止しています。落ち葉から染み出た水は静かに浄化され、栄養分に富んだ伏流水となり、それがやがて川や海、そして水田に大きな恵みをもたらしています。
私たちはこうした水の恩恵に預かりながらお米を生産できることを喜び、また、豊かな自然を守りながら安全・安心なお米づくりを未来につないでいける産地を目指し、米づくりに励んでいます。


JA庄内みどりが目指す米づくりは3つ。
一つは、農薬や化学肥料に頼らず、恵まれた庄内の自然を生かした環境にやさしい米づくり。
二つ目は、栽培方法の統一を図り、いつ、どこでお求めになっても変わらない品質・味・香りをお約束できるおいしい米づくり。
三つ目は、栽培管理工程の記帳によって、いつでも米の素性を明らかに出来る安心な米づくり。
これらを組合員の皆さんと共有し、共に達成に向かう努力を日々重ねることで、全国の食卓においしい庄内米をお届けしています。


お米は、籾の状態で適正な保管管理を行うと、いつまでもその鮮度を失わず、いつでも新米の味わいを楽しむことができます。カントリー・エレベーターは、生産者から預かった米を品質を落とさずに保存し、出荷する施設で、当JAを筆頭に庄内におけるカントリー米の占める割合は全国トップクラスです。
生産者が丹精込めて作ったお米を、より均質でおいしい状態で提供していきたい。この思いがカントリーエレベーターの設置数に表れているといっても過言ではありません。


庄内平野は日本有数の穀倉地帯です。
小学校5年生の教科書や資料集でも「米づくりのさかんな地域」ということで紹介されています。最上川からの豊富な水と日照時間、夏の寒暖差など米作りに必要な要素が庄内米を生み出しています。

