【米づくり問題になっていること】

   生産調整面積の増加

米の消費量の減少と生産技術の向上等により、需要と供給のバランスが崩れたことで、米余り現象が発生してきました。そのため、農家では一定の田んぼで米づくりを休んで、大豆や野菜を作付しています。生産調整による転作です。米の消費量は60年代は国民1人当り年間約120kgでしたが、近年は約62sくらいになっています。

   価格の低下

米が余るようになったことで、米価が低下しており農家の経営に影響を与えるようになってきました。

   農業従事者の高齢化、担い手不足

生産調整の増加や米価の低迷等、農業の先が見えない状況を反映し農家の後継者が育たないことが問題になってきています。今は農産物はいつでもどこでも手に入りますが、作り手がいなくなれば深刻な問題になってきます。

   米輸入

米が余るほどあるにもかかわらず、外国からの輸入義務が発生し、一定量の輸入が行われるようになっています。国産米にも大きな影響があることが懸念されます。また、現在はWTO農業交渉がうまくいかず、2国間の農業交渉などがこの先どうなるか不安を抱えています。